截金は、飛鳥時代に仏教とともに伝来し、仏像や仏画の加飾荘厳として発達した技術です。純金箔を重ねて極めて細い線や点に切り、筆を用いて直線や曲線に貼り合わせ、緻密な文様をつくり出します。
まり香合は、截金をより多くの人に伝えたいと手がけた、
人間国宝 故江里佐代子氏ならではの繊細で気品あふれる作品です。
截金とは、金銀の箔を極めて細かい線や点、三角四角に切り、仏様の衣や台座、光背などに緻密な文様を貼り合わせる技法のこと。飛鳥時代に仏教とともに朝鮮半島から伝来した技術で、仏教美術が隆盛を極めた平安時代に最も発展しました。
その後は技法に走りすぎたため衰退し、わずかに本願寺などで修復に携わる職人が伝えていた程度。この截金に美術工芸として再び光が当たるようになったのは、昭和に入ってからです。
御仏の衣文に截金する。悠久の命を映す聖なる存在に加飾するこの作業は、並々ならぬ集中力と研ぎ澄まされた感性を要します。10,000分の1ミリの金箔を6枚に重ね、吐息にふれただけで飛んでしまうほどの細い金糸をつくりだす。これを筆でたぐり、緻密な文様を描いていく。截金の重要無形文化財保持者の故江里佐代子氏は、香木を口に含み、身を清めてから作業にあたったと言います。
截金の衣をまとったお仏像は、限られた人しか見ることができません。できるだけ多くの人に、日本が世界に誇る技法、そして截金の繊細な美しさを伝えたい。江里佐代子氏は仏教美術の枠を超え、香合や飾筥(かざりばこ)、棗(なつめ)などの茶道具、額装、衝立に截金を施し、現代的な工芸作品として新たな世界を切り開きました。
※本ページの江里佐代子氏作品は参考作品です。ご購入対象の作品ではありません。
作品は、はせがわ銀座ギャラリーでご覧いただくことができます。
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